IIJ(インターネットイニシアティブ)がデータ通信専用SIM「IIJmioモバイルサービス ライトスタートプラン(eSIMベータ版)」を発表しました。本プランでは、物理SIMカードが無い「eSIM」が採用されています。
IIJのフルMVNO設備でeSIMを実現
IIJが2019年7月18日から、端末に組み込まれている内蔵SIM「eSIM」機能を活用した通信サービス「IIJmioモバイルサービス ライトスタートプラン(eSIMベータ版)」の提供を開始すると発表しました。6GBを月額1,520円(税抜)で使用することができます。
eSIMとは、物理SIMカードがスマートフォン上のソフトウェアで実装されるというもの。SIMカードがスマートフォン本体に組み込まれているという表現の方が分かりやすいかもしれません。ソフトウェアで実装されているため、自由に書き換えが可能となり、docomoの契約情報をSoftbankを書き換えて、SoftbankやKDDIなどの通信サービスを使用することができます。eSIMの書き換えは、インターネット経由で出来るため、携帯ショップに手続きに行く手間も省けます。
現時点でeSIMサービスの提供ができるのは、MVNO事業者では「IIJ」のみとなります。数あるMVNO事業者の中でも、IIJは国内で唯一フルMVNOを提供するしています。フルMVNOとは、自社で加入者管理設備(HLR/HSS)を持っていますことを示しています。自社で加入者管理設備を設けることで、自社でSIMカードの発行が可能となります。
6GBが1520円(税抜)で利用可能に!
最もベーシックな「ライトスタートプラン」は、6GBを月額1,520円(税抜)で使用できます。本データ通信のみの提供のため、電話やSMSには対応していません。別途、通話・SMSに対応したメイン回線が必要となります。
IIJによると、ドコモやKDDIなどの「大手通信キャリアの4GB~7GBプラン」と「大手キャリア(1GB)+IIJ mioライトスタートプラン(6GB)」を比較すると、月額1,480円(年間17,760円)の節約になるとのことです。なお、回線はNTTドコモ回線となります。通信速度は下り最大1288Mbps/上り最大131.3Mbpsとなります。