アメリカ政府がHuawei製品の全面的な禁輸措置を行なっていましたが、先日大阪で開催されたG20(20ヶ国地域首脳会議)後に、Huaweiへの全面的な禁輸措置の解除が発表されました。これにより、HuaweiスマホのAndroidアップデートが提供できない問題はどうなったのでしょうか?詳しく調べてみました。
Huaweiへの禁輸措置は継続中
大阪で開催されたG20でトランプ大統領がHuaweiの禁輸措置を解除すると表明しました。即日解除されたと思いきや、2019年7月7日時点では、アメリカによる禁輸措置は継続中。トランプ大統領が禁輸措置を解除すると発言しても、現状としては輸出規制リスト(U.S. Entity List)に入っています。
この報道を受け、米商務省の広報担当者は「Huaweiが輸出規制リストに載ったままであることのは事実」と発言し、米国企業からHuaweiに輸出販売される全ての製品は、同国の脅威とならないか精査した上で、ライセンス許可を出し、輸出される流れとなる見込みです。つまり、現時点では禁輸措置の緩和のみなされています。全面的な禁輸措置解除には至っていません。
HuaweiはAndroidアップデートを約束
一方で、Huawei社はWebサイトに「Huawei ANSWERS」を掲載。Webサイトで以下の4つの約束をしています。
- セキュリティアップデート
- 人気アプリのこれまで通りの利用
- Androidのこれまで通りの利用
- メーカー保証のこれまで通りの対応
同時に8つの「質問」に対する「回答」も掲載されています。
Q1:Huawei製品を使用すると今回の影響を受けることがありますか?
A1:スマートフォン、タブレットなどの製品を含め、発売済み、販売中の製品が影響を受けることはありません。これまで通りご使用できます。
Q2:ファーウェイ製品を購入した場合、Google Play、Gmail、YouTubeなどのサービスを通常通り使用できますか?
A2:発売済み、販売中の製品が影響を受けることはありません。通常通りご使用いただけます。
Q3:Google Appsを更新できますか?
A3:更新いただけます。安心してご使用ください。
Q4:販売中のファーウェイスマートフォンは更新できないのですか?
A4:皆さまに安心してご使用いただけるよう、販売中の製品に対する更新サービスを提供しております。販売中の主要製品の最新Android 9への更新が完了しているか、または今後の更新計画を予定しています。
先日発売したHuawei P30、Huawei P30 Liteは最新のAndroid9版です。Android 10の更新計画は現在作成中です。SIM free版スマートフォンの今後の更新計画につきましては、Huawei公式サイトで通知します。
Q5:スマートフォンをリセットすると、Googleサービスの使用に影響が生じますか。
A5:影響を受けることはありません。安心してご使用ください。
Q6:ファーウェイ製品を購入した場合、今後もアフターサービスを受けることができますか?
A6:アフターサービスについて影響を受けることはありません。これまで通りサポートさせて頂きますので、ご安心してご使用ください。
Q7:セキュリティパッチは今後も取得できますか?
A7:取得できます。
Q8:今後も新製品が発売されますか?
A8:皆様に革新的で競争力のある製品をお届けできるよう、Huawei社は一貫して開発に大規模な投資を行なっています。具体的な情報はHuawei公式サイトに掲載いたしますので、今後のファーウェイ製品にもご期待いただければと思います。
結局のところ、Huawei製品が今後どうなるかは現時点では不明です。上記は約束されていますが、これから発表される新製品に関しては、どうなるかはわかりません。なお、禁輸措置の猶予期間は8月に終了すると言われています。9月以降に関しては、再び禁輸措置となる可能性も残されています。