ソニーがハイレゾをサポートした新型WALKMAN「NW-A50シリーズ」を発表しました。NW-A50シリーズは"NW-A40シリーズ"の後継モデルとなります。本モデルは「エントリーモデル」ですが、ハイエンドモデルと同じ“アルミ削りキャビネット”を採用したことにより音質が向上しています。Bluetoothでのスマホ連携を強化したことで、スマホ側で再生した楽曲の音質を向上させることができます。また、パーツ・音質チューニングの見直しにより更なる音質向上を果たしています。
NW-ZX300と素材・デザイン指向に
ソニーがドイツ・ベルリンで開催されている家電見本市IFA 2018にて、新型WALKMAN「NW-A50」を発表しました。NW-A50はエントリーモデルとして位置付けられており、NW-A40の後継モデルとなります。ボディにハイエンドモデルのNW-ZX300と同じ、アルミ削り出しキャビネットを採用したことで高密度・低抵抗値を実現し、クリアかつ重厚感のある低音域再生を実現します。
ボディーサイズはNW-A40シリーズとほぼ同じ55.7mm × 97.3mm × 10.8mmで、重さは約99gとなります。デザインは同様ですが、サイドボタンはNW-ZX300と似たデザインが採用され、より使い易くなっています。カラーバリーエーションは5色が展開されます。
パーツの見直しも実施され、ハイエンドモデルを中心に採用されており「高音質はんだ」を採用。この「高音質はんだ」は不純物が少ないので、鮮明な高音域を実現します。
DSEE HXにAIを搭載
ソフトウェア面では、音質を高音質化するアップスケーリング技術「DSEE HX」にAIを採用。AIの学習機能により、低音質の楽曲のハイレゾ相当の音源にアップスケーリングする際の精度を大幅にさせています。ただし、このAIは予め膨大な楽曲を機械学習させ、DSEE HXにインストールしているので、ユーザーがWALKMANにて機械学習させることは不可です。ハイレゾ音源は、従来の192kHz/24bitに加えて、新たに84kHz/32bitをサポートしました。
エフェクト機能では新たに、アナログレコードの豊かな音質の歪みを楽しめる「Vynal Processor(バイナルプロセッサ」を搭載。アナログレコードの音響効果をDSP(デジタル信号処理プロセッサ)で処理し、再現することができます。今までは、エフェクトとDSEE HXを併用できないケースが多くありましたが、Vynal ProcessorはDSEE HXと併用可能です。なお、3.5mmイヤホンジャック接続時のみ有効となるため、Bluetooth接続・パソコン接続時(USB-DAC)は無効となります。
WALKMANとスマホがBluetoothで連携!
遂に「Bluetoothレシーバー」が搭載され、スマホとNW-A50との連携をサポートしました。端的に言うと、スマホの楽曲を「NW-A50」で再生できるようになりました。スマホで再生している楽曲をBluetoothでWALKMANに配信し、WALKMANから楽曲を聴くことができます。これにより、スマホで再生している楽曲をNW-A50に搭載されているデジタルアンプ「S-Master HX」、音源をハイレゾ相当にアップスケーリングする「DSEE HX」を通して、高品質な音で聴くことができます。
スマホとWALKMANの接続は、Bluetoothのオーディオコーデック(LDAC/AAC/SBC)で接続します。常に楽曲を転送しながら再生するため、多少のタイミングラグはでるとのことです。本機能利用時は、Bluetoothヘッドホン・イヤホンで聴くことができないので、必ず3.5mmのイヤホンジャックを接続して聴く必要があります。
容量は16GBで価格は約3万円前後に?!
海外では既にNW-A50シリーズのサイトが開設されおり、容量&価格も開示されています。容量は16GB/32GBの2モデルが用意されます。16GBモデルは$299(約33,000円)で付属イヤホンレスモデルに。32GBモデルは$429(約47,000円)となっています。当然のことながら、microSDカードでの容量拡張もサポートしているため、純粋にプレイヤーのみが欲しい方は16GBモデルで十分かと思います。
日本での発売はアナウンスされていませんが、いつも通りであれば9月中にアナウンスされ、9月下旬には発売されると思われます。