ソニーがドイツ・ベルリンで開催されたIFA 2018にて、プールや海などの水中で泳ぎながら使える左右独立型イヤホン「WF-SP900」を発表しました。価格は日本円で約37,000円になる見込みです。
WF-SP900は海やプールで使えるアクティビティ仕様
今回発表されたWF-SP900は、左右独立型Bluetoothイヤホンです。最大の特徴は、防水(IPX58)、防塵(IP68)の両方に対応した「防水防塵」性能を有していること。通常の防水防塵に加え、海水にも対応し、-5℃までの気温でも動作するタフネス仕様となっています。
水中と言えば、電波が通りません。どのように左右独立イヤホンを実現しているかというとBluetooth規格の代わりに「NFMI規格(Near Field Magnetic Induction)」を採用することで実現しています。NFMI規格はコイルの中の磁界が変化することで電流が流れる「電磁誘導」を利用し、通信します。短距離であれば、通信が途切れにくいメリットがあります。
水中では4GB内蔵メモリに音楽を詰め込もう
先ほど述べた通り、水中では電波が通らないため「Bluetooth」は使用できません。従って、水中ではWF-SP900とスマホをBluetoothで接続できないため、スマホから音楽を流して再生することは不可能。
代替え手段として、WF-SP900には4GBの内蔵メモリを搭載しています。4GBに音楽を詰め込めば、WF-SP900単体での音楽リスニングが可能です。地上ではWF-SP900 + スマホ(DAP)、水中ではWF-SP900単体使用という棲み分けをすれば快適に利用できます。内蔵メモリでの対応フォーマットは、FLAC/WAV/AAC/MP3/WMAをサポートします。
小型BA型ドライバーを搭載!充電ジャックはUSB Typc-C
音質については詳細に言及されていないので、どのランクなのか不明ですが、BA型ドライバーが搭載されているため、期待はできそうです。既に発売されている同シリーズのWF-SP700は、力強い低音域を表現する「EXTRA BASS」仕様であることから、WF-SP900も同様な音質になると考えられます。「アンビエントサウンドモード」を搭載し、周囲の環境音を取り込みながら音楽を楽しめます。周波数は20Hz - 20,000Hzをサポート。
重さは約7.3g×2コと軽量設計になっています。Bluetooth 4.0をサポートし、コーデックはSBCとAAC。AACをサポートすることでiPhoneでも高音質を楽しめます。スマホとの接続時のバッテリー駆動時間は約3時間で、ケースで充電しながら使うことで12時間となります。本体に内蔵された音楽を聴く際は約6時間で、ケースで充電しながら使うことで21時間となります。
本体の充電は付属の専用ケースで行います。この専用ケースの充電端子はUSB Type-Cとなっています。恐らく、今後ソニーから発売されるあらゆる機器がmicroUSB → USB Type-Cに変更されるものとみられます。日本での発売は現時点では「未定」とのことです。