ソニーが左右独立Bluetoothワイヤレスイヤホン「WF-1000XM3」を発表しました。2017年10月に発売された「WF-1000X」の後継モデルとなり、現ラインナップでは最上モデルとなります。2019年7月13日に発売予定で価格は26,000円前後となる見込みです。カラーバリエーションは「ブラック」「プラチナシルバー」の2色が用意されます。
この記事の目次
DSEE HX搭載でハイレゾ相当の高音質に!
Apple「Air Pods」やBOSE「SoundSport Free wireless headphones」、新興メーカー「NUARL」など左右独立Bluetoothイヤホン市場が盛り上がっている中、ソニーが新型左右独立Bluetoothイヤホン「WF-1000XM3」を発表しました。コーデックは、SBC/AACをサポートしています。
遂にソニーの左右独立イヤホン初となる「DSEE HX」を搭載。CDやMP3などの圧縮音源ん高音域を補完し、“ハイレゾ相当”の音源にアップコンバートします。イヤホン本体で処理をしているため、SpotifyやApple Musicなどの音源のアップコンバートにも対応しています。SBC/AACコーデックで最大96kHz/24bitまでアップコンバートされます。
独自プロセッサ搭載で業界最高クラスのNC性能を実現!
新たに独自開発された高音質ノイズキャンセリングプロセッサー「QN1e」を搭載。QN1eには“内蔵DAC”と“アンプ”も搭載。
高音質ノイズキャンセリング(NC)は、ヘッドホンの外側と内側の2箇所に配置されたセンサー(マイク)で、騒音を集音し、プレイヤーの音楽信号を全てデジタル化。その後、DNC(デジタルノイズキャンセリング)ソフトウェアエンジンで、騒音を打ち消す効果のある逆位相の音を高密度で生成し、従来よりクリアな音楽再生が可能となります。
周囲の音を取り込みながら音楽を楽しむことができる「アンビエントサウンド(外音取り込み)モード」を搭載。また、完全ワイヤレスイヤホンで初めて、一時的に音楽の音量を絞り、周囲の音を取り込んで聞きやすくする「クイックアテンションモード」を搭載。電車や飛行機のアナウンスや飲食店などで店員の方と一時的に会話するシーンに活用できます。
新型Bluetoothチップ搭載で左右同時に音源を伝送!低遅延を実現!
左右独立Bliuetoothイヤホンの弱点と言えば“音の遅延”でしたが、新型Bluetoothチップを搭載したことにより“低遅延”を実現しています。新型Bluetoothチップでは、左右の本体に音源を同時伝送する方式を採用。加えて、アンテナの構造と配置を最適化することで、安定した接続を実現し、動画視聴時の映像と音声の遅延が低減します。
前モデルのWF-1000Xでは、Bluetooth信号を左側から右側にリレーする伝送方式であり、接続が不安定であったり、動画視聴時に音声が遅延するデメリットがありました。新型のWF-1000XM3では、左右同時に伝送する方式のため、先ほどのデメリットが低減されています。既に左右同時伝送は一部メーカーで実装されていたものの、機器同士の組み合わせによってて、リレー伝送が適用されるケースがありましたが、WF-1000XM3では、どのデバイスにBluetooth接続しても左右同時に伝送されます。左右同時伝送方式により、音声遅延は1/4に低減されています。
左右同時伝送により、左または右だけの片側使用が可能となりました。左右どちらかを充電ケースから取り出すだけで使用が可能です。片側だけのリスニングに加えて、ハンズフリー通話もできます。
タッチセンサーで簡単に操作できる
本体の操作が「ボタン」から「タッチセンサー」に変更となりました。ボタン操作では、イヤホンの位置ズレが起きるケースがあり、ポジショニングの微調整が必要でした。タッチセンサー操作では、センサーに触れるだけなのでポジショニングがズレることも無くなりそうです。なお、前モデルに引き続き、本体のみの音量操作はできないので注意が必要です。
本体のみで6時間連続使用が可能!ケース併用で24時間に
本体のみで最大6時間使用できます。加えて、付属の専属ケースでは3回分(18時間)の充電ができ、1回の充電で最大24時間使用できます。急なバッテリー切れでもすぐに充電できる機能を備えており、10分充電で90分の動作動作が可能です。充電端子はUSB Type-Cに進化しています。