【レビュー】WALKMAN NW-A30シリーズ (Cinnnabar Red)を買ってみた

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2016年10月29日にソニーから発売されたWALKMAN NW-A30シリーズ「WALKMAN NW-A35 (16GB) Cinnabar Red」を購入したので早速レビューしたいと思います。

WALKMAN NW-A35 はイヤホンレスモデル

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今回購入したWALKMAN NW-A35 (16GB) Cinnabar Redは、イヤホンが付属しないモデルです。タッチパネル搭載でスマホのようにタッチ操作ができるのが特徴です!

実は今回のモデルには、”イヤホン付属モデル””イヤホンレスモデル”の2種類が存在しています。イヤホン付属モデルのイヤホンの型番は、MDR-NW750N。10,000円前後もする「ハイレゾ音源の再生に対応したモデル」です!11月13日現在の価格.comでの最安値が、NW-A35HN(イヤホン付属)が26,098円、NW-A35(イヤホンレス)が19,680円と差額が約5,500円。10,000円近くのイヤホンが5,500円で手に入ると考えれば"イヤホン付属モデル"の方がバーゲンプライスです。

私のように「初心者だけどイヤホンにこだわりたい!」というユーザーには、付属イヤホンは不必要です!そんなユーザーは、イヤホンレスモデル一択です!容量は16GB~64GBの3モデルが存在します。イヤホンレスモデルは16GBのみ。容量不足が懸念されますが、microSDで容量の拡張ができる仕様になっています。最大128GBのmicroSDXCに対応しているので、内蔵ストレージを使わずに全てmicroSDXCに曲を転送すれば問題ありません。

32GBモデルが29,642円、microSDXC 128GBが5,000円前後なので、NW-A35(19,680円) + microSDXC 128GB (5,000円) = 約25,000円が最もコスパが良い組合せとなります!

つまり、付属のイヤホンが不要で64GB以上の大容量をストレージを求めるユーザーは、最も安いグレード「NW-A35」以外の選択肢は考えられません!

 

デザイン

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iPhone 7と並べると驚くほどコンパクトサイズに見えます。サイズはiPhone 7の3分の2くらいのサイズ感です。

 

 

 

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コンパクトサイズなので、片手にすっぽりと収まります。そして、手に持つと「軽っ!」となります。重量は約98gとこぶりの卵2つ分の軽量ボディとなっています!

 

 

 

dsc09033左サイドには、microSDスロットが搭載されています。無駄に大きいスロットですが、中身は普通のmicroSDしか入りません。

 

 

 

dsc09014右サイドには、ハードウェアキーが装備されています。上部から電源ボタン・ボリュームボタン・再生ボタン・HOLDボタンという構成になっています。タッチパネルを見なくても操作できるので、ポケットやバッグに入れたまま曲の再生・停止が行えます。

 

 

 

dsc09017パソコンとの通信はお馴染みの「WM-PORT」となっています。ボチボチ、microUSBかUSB Type-Cになって欲しいものですが…。

 

 

 

操作性

 

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普段使う項目は全てホーム画面からアクセスできるようになっています。基本的なUIは従来のWALKMANとほぼ同じです。今までのUIがタッチパネルになっただけで
す!画面下部にあるバーは常に表示される仕組みになっています。左から、戻る・再生中楽曲を表示・ホーム画面・設定となっています。これさえ覚えておけば操作には困りません(笑)
※本写真は再生画面を表示しているため、左から2番目の「再生中楽曲ボタン」が表示されていません。

 

 

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ショートカット操作が用意されています。曲の再生画面で上下左右にスワイプすると、順にライブラリートップ・各種音質設定・再生リスト・ブックマークリストに素早くアクセスできる仕組みとなっています。

 

 

音質

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音質を評価するにあたり、WALKMAN NW-A30、WALKMAN NW-ZX100、Xperia Z5、iPhone 7の4つをベンチマークにして評価しています。特に上位機種であるWALKMAN NW-ZX100をリファレンス機として考え、レビューしています。

高音域に関しては申し分のない完成度です。20,000円前後で出せるクオリティの携帯音楽プレイヤーは、たぶんないでしょう。WALKMAN NW-ZX100を所有していますが、WALKMAN NW-A30も負けていません!

低音域は、いい意味で控えめ。低音域を求めるならWALKMAN NW-ZX100の方が上回っています。ソニーの特徴的だった「ドンシャリ系」の音から、上品な低音域に生まれ変わりました!

高音域は、クリアでハッキリとした輪郭を感じることが出来ました。NW-ZX100と比較するとほぼ同じクオリティが出せています。低音域を控える仕様に変わったので、より繊細な高音域を聴くことができます。

 

イコライザーが使いやすくなった!

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音質の味付けを左右する「各種音質設定」は、[イコライザー]・[DSEE HX]・[DCフェーズリニアライザー]・[VPT(サラウンド)]・[ダイナミックノーマライザー]の5項目。

 

 

 

dsc09026特にイコライザーは音質そのものを変化させることができます。プリセットは[オフ]・[ロック]・[ポップス]・[ジャズ]・[クラシック]・[EDM]・[R&D/HIPHOP]・[リラックス]の8種類があらかじめ用意されています。プリセットとは別にユーザー自身がイコライザーをカスタマイズできる[カスタム1]・[カスタム2]の合計2つが用意されています。個人的には、4つくらいイコライザーを作成したかったです!

注目すべき点は、イコライザー[カスタム]の「CLEAR BASS」が無くなっている点です。CLEAR BASSは、パワフルな低音を出すイコライザーの1つ。NW-A35がよく低音控えめなウォークマンと表現される理由は、この機能が無いからです。従来のウォークマンの場合、CLEAR BASSがあったため低音域のイコライザーは400Hzから調節が可能でした。しかし、NW-A35はCLEAR BASSが無いため、低音域は60Hzから調節が可能になっています。60Hzから調節することで、従来の少々不自然な低音域から自然な低音域を出すことができるように進化しています。

[DSEE HX]は圧縮音源をハイレゾ音源相当にアップスケーリングする機能です。MP3やAACなどの音源を最大192kHz/32bit相当まで拡張、ならびに高音質化できます。実際にDSEE HXを使うと「少し情報量が多くなった?」と感じれます。

 

 

 

dsc09028無くなる機能がある一方で、新たに加わった機能もあります。それが[DCフェーズリニアライザー]です。アナログアンプと同じ位相特性をDSPによる演算で再現できるというもの。誰でも理解できるように言い換えるとウォークマンに搭載されているデジタルアンプ「S-Master HX」をアナログアンプの音質に近づけることができ、アナログアンプのような低音を得ることができます。

 

お値段以上の音質!

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NW-A30シリーズを一言で表すなら、安定したマラソン選手です!

今までのウォークマンは、高音域も低音域も頑張ります仕様だったのに対し、NW-A30は高音域にシフトした音作りに。捨てるべきものは捨て、作りこむべきところは徹底的に作り込んでいます。

最大の特徴とも言える、『タッチパネル採用』や『電源部分の増強による低音域強化』を行い、片手で持てるサイズ・軽量ボディを実現。CMでもお馴染みのキャッチフレーズ「あっ、やばい、ゾクゾクする。」を実感できる機種です。

タッチパネルの反応が遅いとよく言われますが、言うほど悪くはありません。スマホと比べると少しモッサリしてるくらいです。操作する分には特に問題はありませんし、パソコンでプレイリストを作成&転送しているのであれば、頻繁に操作することもないでしょう。

とは言いつつ、音質や操作感は個人差があるので家電量販店やソニーストアでタッチ&トライすることをオススメします。少なくとも私は「音の深み」や「解像度」を感じれる「感動できるウォークマン」と思っています!

SONY WALKMAN NW-A30 シリーズ公式サイト

 

【16GB】イヤホンレスモデル

 

 

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