KDDI株式会社が大手ISP事業者であるビックローブ株式会社を総額800億円で買収すると発表しました。ビックローブは、NTTドコモとのコラボ割「ドコモ光」やNTTドコモ回線を使った「MVNO」を提供しています。
KDDIがフレッツ網を使ったコラボ割を開始?
KDDI株式会社がビックローブを800億円で買収すると発表しました。2017年1月末を目途に、ビックローブの現株主である「日本産業パートナーズ株式会社」などから株式を取得し、完全子会社化します。
KDDIとは何ぞやという方も少なからずいるはず。KDDIは、携帯キャリアであるauブランドを経営している会社です。KDDI=auです。auブランドで、ケータイ・スマートフォン契約を3,858万契約持ち、「auひかり」ブランドのFTTHサービスやJ:COMによるCATVサービスを提供しています。通信領域以外のところでは、CMでもお馴染みの「au WALLET」が急成長中。
完全子会社化により、それぞれの顧客基盤・事業ノウハウなどを活用することで、通信領域のみならず、決済。物販事業など非通信領域で両社のシナジー効果が得られるとしています。
ここで気になるのは、ドコモ光の「BIGLOBE」です。ドコモ光は、NTT東西のフレッツ光(FTTH)を利用して固定インターネットを提供しています。ドコモの携帯電話とドコモ光をセットにすると、月々の通信費の割引を受けれるというものです。今回の買収でドコモ光のISPにKDDIが紛れ込むことになります。ドコモとKDDIは携帯契約者数で1位と2位のライバル関係にありますので、2017年中にもドコモ光でのビックローブ新規受付が終了するものと予測されます。また、KDDIがNTT東西のフレッツと携帯電話の料金をセットにして割引く「auスマートバリュー」を提供する可能性が非常に高くなりました。
遂にauユーザーは、NTT東西のフレッツ光でも「auスマートバリュー」を使えるようになると考えられます。NTT東西の固定回線網に、ドコモ、KDDI、ソフトバンクの大手携帯事業3社が価格やサービスで争う時代が到来しそうです!