9月16日(金)についに発売が開始された iPhone 7/ iPHone 7 Plus。MNPや新規契約を検討しており、NTTドコモ、ソフトバンク、auのどの3キャリアにしようか悩むユーザーも多いハズ。今回はそんなユーザーのために「通信速度が速く、安定したキャリアはどこなのか」を検証したいと思います。
国内最速375Mbpsが出せるのはドコモだけ
iPhone 7 / iPhone 7 Plus の通信速度で国内最速通信速度を出すことができるのはNTTドコモだけです。下り最大375Mbpsを実現しています。一般的な家庭の固定回線の100Mbpsと比較すると約3.7倍の速度をはじき出します。どれだけ速いかと言うと、37秒掛かっていた動画のダウンロードがなんと10秒たらずで完了します!
現時点で、300Mbpsの通信速度を超える都市は798都市に。そのうち、360都市は337.5Mbpsを超える速度を出せます。iPhone 7 と iPhone 7 Plus がグローバルモデルでありながらBand 21という「日本しか使わないでしょう!」という電波に対応しているからこそ、最大375Mbpsで通信ができます。
よって、ドコモは国内最速の通信速度を誇る通信会社と言えます。
5Gの技術を4Gに導入するソフトバンク
ソフトバンクのiPhone 7 / iPhone 7 Plus における下り最大速度は262.5Mbpsに。下り最大速度比較をするとソフトバンクとドコモの差は100Mbps以上と大差が開いています。
ソフトバンクは「Massive MIMO」を採用し、実測値を向上する方針を取っています。本技術は基地局のアンテナの本数を増やし、端末に向けて電波を狙い打ちするビームフォーミング技術、空間多重の3要素から成ります。特にアンテナの本数に関しては、現状の2本~8本⇒最大128本に増えるため、下りの実測値が大幅に向上するものだと考えられます。
よって、ソフトバンクは実測値にこだわる通信会社と言えます。
唯一勢いが落ちたau
かつての勢いが衰退しつつあるau。3キャリアの中で1番早く、CA(キャリアアグリゲーション)を導入し、快適に通信できることを謳っていたのが懐かしく思えます。auの下り最大速度は、下り最大370Mbpsとドコモと同様に高速通信をサポート。しかし、下り最大370MbpsはあくまでもAndroid端末のお話。iPhone 7 / iPhone 7 Plus では下り最大速度が225Mbpsに。
2キャリアと比較すると、採用している電波方式の違いから「上り速度」が遅くなります。auに関しては、ソフトバンクやドコモのように"通信速度対策"や"トラフィック対策"を発表していません。
ドコモとソフトバンクが優勢
新規契約やMNP契約するのにオススメなキャリアはNTTドコモかソフトバンクと言えます。都市部と地方での通信バランスを考えると「NTTドコモ」一択に。ドコモであれば都市部での実行速度、地方部でのエリア品質が保証されています。
都市部だけで使うということであれば、ソフトバンクという選択肢も全く問題ないかと思います。ソフトバンクであればMassive MIMO技術により、通信が混雑する都市部での速度が保証されそうです。
いずれにせよ、現状ではauが微妙な結果に…。おそらく、直近で何か対応策が発表される可能性が高いので、既存のauユーザーに関しては首を長くして待つほかなさそうです。