ドコモ光「BIGLOBE」の速度が遅すぎる

自宅の光回線をeo光(関西電力)からドコモ光のBIGLOBEに変えたので、レビューをお届けしたいと思います。

eo光を辞めた理由

関西圏在住の方は「eo光=関西電力」だと分かりますが、関西圏以外に在住の方は分からないと思いますので、eo光をさらっと紹介します。eo光とは、ケイ・オプティコムのFTTH(光ファイバー)固定回線サービスです。関西では、フレッツ光と肩を並べるほどのシェアがあります。2016年3月末の国内固定回線(FTTH)は、NTT東西が69.2%、KDDIが13.5%、ケイ・オプティコムが5.7%の第4位となっています。大阪府、京都府、滋賀県、奈良県、兵庫県、和歌山県の近畿2府4県のみで全国4位のシェアを築いている企業と言えるでしょう。

 

気になる最大速度は1Gbpsを提供し、固定電話・テレビサービス等も行っています。サービス内容としては、NTT東西とほぼ同じです。私も1GbpsのFTTH、固定電話を契約していました。通信速度は上下150Mbps~200Mbpsを推移しており、概ね満足。

 

携帯電話がNTTドコモであり、たまたま立ち寄ったドコモショップで「ドコモ光(固定回線)」の工事費が無料であることを知りました。そこで「ドコモ光」のセット割引を適用させ、月々の携帯電話の通信料金を節約しようと思い、ドコモ光への切り替えを行いました。

 

 

ドコモ光タイプA「BIGLOBE」を契約!

今回契約したのは、ドコモ光、電話、ドコモ光テレビオプションの3つを契約。ご存知の方も多いとは思いますがドコモ光の中身は、NTT東西。ドコモ光=フレッツ光です。当然ながら、プロバイダも必要になります。

プロバイダは、2種類あります。plala、so-net、BIGLOBEなどの「タイプA」。

OCN、niftyなどの「タイプB」があります。

ドコモ光は、「フレッツ光」と「プロバイダ」がセットになった料金システムとなっています。一戸建ての場合、タイプAが5,200円。タイプBが5,400円。なお、タイプAのプロバイダを選んでも、タイプBのプロバイダを選んでも基本的に速度は変わりません!

 

 

 

私は以前からBIGLOBEの有料サービスを利用していたので、迷わず「タイプA」のBIGLOBEを契約しました。

 

この判断が後に大変なことになるとは、想像もしていませんでした…。

 

 

開通後に回線速度を測ると…。

2016年9月にドコモ光の申し込みを行いました。1ヶ月足らずで回線開通するものの、私が住んでいる家周辺にNTT西日本の回線が引き込まれていないことが発覚。

回線引き込みに約1ヶ月掛かりました。そして、2016年11月末にドコモ光の工事が入り、1時間ほどで回線が開通しました。

 

まずは、回線切り替え前のeo光の速度から見てみると、下りが150Mbps~200Mbps、上りが100Mbps前後。ネットサーフィン、オンラインゲーム、動画視聴などをするのに十分な速度だと思います。
(eo光の速度測定をした際のスクリーンショットの撮影を忘れてしまいました…。)

 

 

気になるドコモ光(BIGLOBE)の速度は、下り1Mbps~3Mbps、上り80Mbps~100Mbps。この速度は、12月2日(金)の23:14に測定したものです。

平日の夜でもこの速度です。土曜日、日曜日に関しては終日、先ほどの速度が続くイメージ。eo光の快適さから考えると、耐え難い通信速度でした。

 

速度が遅い理由とは…

一般的にドコモ光の通信速度は「遅い」と言われています。実は、ドコモ光が遅い訳ではありません!

先ほどお伝えした通り、ドコモ光はNTT東西の「フレッツ光」を利用したサービスです。このサービス提供方法は、固定回線の卸売りと言われ固定回線の「MVNO」と例えられることがあります。携帯電話におけるMVNOは、通信帯域(速度)を絞ることで低価格を実現しています。

固定回線における卸売りは、帯域制限はないと言われています。
(陰ではあるかも知れません…)

 

ドコモ光は、「フレッツ光」と「ISP(プロバイダ)」の2本立てで構成となっています。

フレッツ光は「NGN(Next Generation Network)」というインターネットプロトコル技術を利用した"ネットワーク"。フレッツ光=NGNと考えて問題はありません。

フレッツ光単体で速度測定をしたところ、400Mbps前後の速度が出ていました。フレッツ光の速度は十分に出ていると言えます。

 

 

よって、今回契約しているISP「BIGLOBE」が原因で速度が遅いということが分かります。

ドコモ光は、NGN⇒POI⇒ISP⇒インターネットの順で通信しています。結論から言えば、POIが混んでいるのが原因です。

POIというのは、NGNとISPを接続する「相互接続点」です。NGNはNTT東西の「ネットワーク網」、ISPはプロバイダの「パケット交換網」です。POIは2つを繋ぐ「点」ですが、プロバイダの契約者数が増加するとPOIが混雑します。

更に、1つのプロバイダではなく複数のプロバイダがの契約者数が増加すると手に負えないレベルで大混雑します。大混雑を起こせば、1Gbpsの契約かつ、NGN速度が400Mbpsであっても、実行速度は1Mbps~3Mbpsになります。

 

混雑を回避するには、POI設備を増強するしかありません。

 

POI設備増強のハードルは高い

POI設備は、NTT東西所有のビル内に設置されています。POI設備を主要している施設情報は公開されていません。プロバイダが混雑状況を把握し、増設が必須であると判断すると増設に動き出します。しかし、POI設備増強はプロバイダだけでは出来ません。

 

POI設備を増強するためには、NTT東西に増設を依頼する必要があります。つまり、POI増設はNTT東西が判断していると言えるでしょう。

 

更に増設には、工事が必要になり、設備を設置するスペースも必要となります。費用も莫大であり、NTT東西とプロバイダ共に二の足を踏んでいる状態です。

 

 

改善方法は存在!

絶望的な状態ですが、改善方法は2つあります。

 

1つ目は、ドコモ光のプロバイダを変えてしまうという方法です。現在、BIGLOBEを契約している方は、変更手数料3,000円(税別)を支払うことでプロバイダ変更を行えます。

BIGLOBEは、タイプAのプロバイダですが、タイプBに変更することもできます。

ただし、変更先のプロバイダが混んでいる場合もあります。また、POIは地域ごとに設置されているので、お住まいの地域において、どのプロバイダが空いているかを知るすべはありません。
(タイプBのプロバイダを選択した場合、タイプBの料金になるので注意が必要です。)

 

2つ目は、BIGLOBEの「IPv6プラス」を利用する方法です。こちらの方法は次回、お伝えしたいと思います。IPv6プラスを利用すれば、土曜日のピーク時でも150Mbps~200Mbpsの速度を出せるのでオススメです!

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