SONYから2020年9月4日に発売された新型ノイズキャンセリングヘッドフォン「WH-1000XM4」を購入したので、備忘録を兼ねてレビューしたいと思います。

軽さは正義!装着感が良い!ケースもコンパクト!

実はヘッドフォンを購入するのは、MDR-1A(2014年)/ MDR-100ABN(2016年)以来となります。約4年ぶりにヘッドフォンを購入しました。現在愛用しているこれらのヘッドフォンもまだまだ現役ですが、イヤーパッドが破れが発生したり、有線では聞かなくなったり、物理的に重かったり…などの不満が溜まっていたため、WH-1000XM4の購入に踏み切りました。

 

 

 

 

 

箱を開封すると、簡易マニュアルが記載された仕切り紙が出てきます。WF-1000XM3も上記と同様なマニュアルが記載されていましたので、最近のSONYのオーディオ製品はなるべくユーザーにマニュアルを読まさせないことを意識しているようです。スマホとBluetooth接続するだけでも音楽を視聴できますが、スマホアプリ「Headphones Connect」をスマホにインストールした方がフル機能を利用することができます。

 

 

 

箱の中には、WH-1000XM4本体が収納されているキャリングケース、マニュアル一式が入っています。

 

 

 

 

キャリングケースの中には、WH-1000XM4本体、USB Type-C充電ケーブル、有線ケーブル(1.2m)、航空用プラグアダプターが収納されています。MDR-100ABNでは、有線ケーブルや航空用プラグアダプターを収納する場所が無かったので、WH-1000XM4のように充電ケーブル、有線ケーブル、航空用プラグアダプターをキャリングケースの中にまとめて収納して持ち運べるというのは非常に有難いです。特に海外旅行に行く際に「航空用プラグアダプター忘れてしまった!」なんてことが無くなるので、無駄な出費を抑えることもできます。それにしても、イマドキのヘッドフォンって物凄い形でキャリングケースに入っているんですね!このポーズを覚えるのに時間が掛かりそうです。

 

 

本体デザインはシンプルでありながらも、時が経っても陳腐化しなさそうなクールなデザインとなっています。上部のヘッドバンドクッションが肉厚仕様なので、長時間付けても疲れにくくなっています。

 

 

 

お気付きの方もいるかとは思いますが、早送り/再生/一時停止などの物理キーがありません。なんと、ハウジング部に「タッチセンサー」が内蔵されており、スマホ画面をスワイプ・タッチすることで、再生・一時停止・次の曲の再生・ボリューム調整が可能となっています。

 

 

 

イヤーパッドも肉厚となっており、長時間装着しても疲れにくくなっています。実際に装着するとフワフワなイヤーパッドで耳が包まれるので、気持ちいいです。

 

 

 

右側にはUSB Type-Cポートが搭載され、左側にはイヤホンジャック・電源ボタン・CUSTOMボタンが搭載されています。

 

 

 

持ち上げると驚くほどの軽さに感動しました。WH-1000XM4の本体の重さは約254g、今まで使っていたMDR-100ABNの重さは約290gなので36gも軽量になりました。わずか36gですが、装着すると、36gの差で今までとは比べものにならないほど快適な装着感になりました!ヘッドフォンの側圧も丁度良いので、2,3時間装着し続けても、耳が痛くなること極度の肩こりに陥ることはありませんでした。

 

今まで視聴したことがあるヘッドフォンの中では1番良いフィット感でした!

 

 

 

キャリングケースはファブリック系の素材が使われているようで、肌触りが良く、高級感があります。ファスナーで他の物を傷付けないように収納する穴がある等の配慮が凄く良いです。写真には映っていませんが、裏面にはネットが付いており、メモ紙などを挟むことができます(使うシーンがあまり思いつかない)

 

 

余談ですが、キャリングケースが平べったいのでボディバックや通勤バッグに入れて持ち運びやすくなりました。

 

 

 

 

良い意味で自然な音質に

今回はWH-1000XM4とiPhone 11 ProをAACコーデックでBluetooth接続して試聴しました。

 

高音域

音の解像度が高く、細部の部分まで丁寧に鳴り響いている良い印象を受けました。Bluetooth接続の場合、どうしても高音域の音がスカスカになる傾向がありましたが、WH-1000XM4は音が立体的に奏でられており、臨場感がある音質となっています。女性ボーカルの楽曲であれば、声が透き通って聞こえるため夢中になります。

 

 

低音域

重厚感がある低音域が鳴り響き、長時間聴いていたい音に仕上がっています。昔のSONYはドンシャリ傾向が非常に強く、1時間聴いていれば耳が疲れることが多々ありましたが、WH-1000XM4では低音域が「スーッ」と伸びていくので何時間でも聴いていられます。強いて言うのであれば、低音域のパワーが足りておらず、楽曲によっては薄っぺらい印象を受ける時があります。その辺りはスマホアプリのイコライザで調整することで解消されますが、ノーマル状態での低音域のバランスは歴代機種と比較すると群を抜いて優れていると思います。

 

 

 

ノイズキャンセリング性能が良すぎて徒歩で使うのは危険?!

ノイズキャンセリング性能に関しては、WH-1000XM4を超える性能の商品は無いと思える完成度です。むしろ異次元の完成度すぎて徒歩中に使うのは危険レベルです。現在、私の自宅の隣で新築マンションが建設中のため窓を開けるとクレーンやトラックなどの騒音が聞こえますが、WH-1000XM4を装着すると何も聞こえなくなります。

 

テレビを付けている状態でも、テレビの音がほとんど聞こえなくなります。これは恐らく、肉厚イヤーパッドを採用したことで通常状態における吸音性能が良いのと、ノイズキャンセリングが大幅に進化したことにより、定常波以外の騒音でも多少なりとも打ち消すことができるからだと思います。

 

WH-1000XM4を装着している際に人と話す際は、本体に内蔵しているマイクから人の声を収音してヘッドフォンから声を流す「スピーク・トゥ・チャット」を使うことで、ヘッドフォンを装着したままで会話をすることができます。この機能が意外と便利で、電車のアナウンス等もハッキリと聞き取ることができるので、電車の遅延時の情報などを聞き逃すことがなくなります。

 

 

【総評】音質・装着感・ノイキャン性能の三拍子が揃った決定版!

高音域・中音域・低音域のそれぞれが絶妙なバランスで鳴り響いており、音楽の世界に今まで以上に引き込まれる傑作となっています。スマホ専用アプリ「Headphones」を使ってDSEE ExtremeをONにすることで、MP3やAACの音質も「ハイレゾ相当」にアップコンバートすることができます。DSEE ExtremeをONにしたことにより、音質が向上する他に楽曲そのものの解像度が上がり、今まで聞き逃していた“音”をじっくりと味わうこともできます。

 

装着感はフワフワの肉厚イヤーパッド効果で何時間でも装着していられる装着感を実現しています。また、圧倒的な軽さなのでヘッドフォン装着により発生する肩こりも大幅に低減しました。やはり、本当に軽さは正義の味方です!

 

周囲の環境音であれば、ほぼ全ての音をノイズキャンセリングでカットできます。在宅勤務中に道路や上階の足音で仕事に集中できない時に、ノイズキャンセリング機能だけを活用するということも可能です。

 

WH-1000XM4の評価
・高音の音質:★★★★★ (高音域の音質の良さ)
・中音の音質:★★★★★ (中音域の音質の良さ)
・低音の音質:★★★★★ (低音域の音質の良さ)
・解像度  :★★★★★ (音の鮮明さ・クリアさ)
・フィット感:★★★★★ (装着したときのフィット感)
・ノイキャン:★★★★★ (電車や道路などの環境音のノイズ除去性能)
・音漏れ  :★★★★☆ (音漏れを防止するか)
音質・装着感・ノイズキャンセリング性能の全てにおいて、超クオリティが高く仕上がっています。MDR-100ABN・MDR-1Aからの買い替えなので余計にそう感じるだけかもしれませんが、たった数年でこの価格帯の商品でここまでの進化しているとは思いませんでした!
エージング効果で更に音質が向上すると思われるので、しばらくはWH-1000XM4を楽しみながら使い倒してみたいと思います!
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