Thunderbolt3対応の「外付けGPUボックス」を探してみた!おすすめ8選

ゲームや動画編集などで大活躍する「GPU」ですが、その処理能力を必要とするシーンは意外と少なく、そのためだけにデスクトップPCを購入するのは少しハードルが高い…。そんな人にオススメなのが「外付けGPUボックス」です。今回は購入検討のために何機種かリストアップしてみました。

外付けGPUボックスのメリット

Update:2018/11/11 Blackmagic eGPU Proを追記

デスクトップPCであれば、NVIDIAやAMDから発売されているGPU(グラフィックボード)を空きスロット増設することができます。

しかし、ノートPCはGPUの増設ができません。また、専用GPUが搭載されているノートPCが少ないのが現状です。GPUが搭載されているノートPCは、15.6インチや17インチなどの大型ディスプレイを搭載したものとなります。

持ち運びに便利な13インチ(ウルトラブック)の大半には、GPUが搭載されていません。よって今までは「持ち運び」か「性能」のどちらかを選択しなければなりませんでしたが、「外付けGPUボックス」の登場で両立できるようになりました!

外付けGPUボックスのメリットをまとめると以下の通りになります。

 ✔ ノートPCにGPUを増設できる
 ✔ GPUの交換を容易にできる
 ✔ PCの電源容量を気にしなくても済む
 ✔ 必要な時だけGPUを使える
 ✔ 複数台のPCで1枚のGPUを共有できる
 ✔ どこでも設置できる
 ✔ PCの熱暴走の心配が少ない

最大のメリットは“ノートPCに最新GPUを搭載できる”点と言えます。

GPUの排熱は高温のため、ゲーミングPCでない限り各部のパーツに悪影響を与えます。ゲーミングPCであっても、搭載しているパーツ次第では影響を与える可能性が多いにあります。外付けGPUは必要な時に「必要な時だけ接続」すればよいため、1つのGPUを複数台のPCで使いまわすこともできてしまいます。

 

 

Thunderbolt3は必須!

メリットが多い外付けGPUですが、どんなPCでも接続できる訳ではありません。必ず「Thunderbolt3規格」をサポートしている必要があります。ちなみに、Thunderbolt3規格は、40Gbpsの伝送速度を持ちます。これはUSB 2.0規格の約80倍の速度にあたります。

見た目はUSB Type-C規格の形状と同じため、注意が必要です。つまり、Thunderbolt3 と USB Type-Cは違う規格となります。USB Type-C 3.1と記載されている場合は、Thunderbolt3が使えません。

Thunderbolt3規格を使うためにはCPUにそれなりの負荷が掛かりますので、CPUパワーも必須となります。

 ✔ Thunderbolt3規格が必須である
 ✔ Thunderbolt3 ≠ USB Type-Cである
 ✔ 40Gbpsの転送速度をサポートしていること
 ✔ 端子形状はUSB Type-Cと同じ

 

外付けGPUボックス選びのコツ

外付けGPUボックス選びのコツは6つです。

 ✔ デザイン性があるか
 ✔ 納得できる価格か
 ✔ GPUが同梱されているか
 ✔ 追加のインターフェースが充実しているか
 ✔ 電源容量が十分であるか
 ✔ 冷却性能を有しているか

端的にまとめてると、GPUレスモデルGPU付属モデルの2択になります。今回はこの2つのカテゴリーに分けてリストアップしています。

 

GPUレスモデル

GPUレスモデルはその名の通り、GPUが搭載されていない状態で販売されている「GPUボックス」です。別途、NVIDIAやAMDのGPUを別途購入する必要があるものの、用途にあったGPUを使うことができます。また、GPUの交換も容易に行えます。

☑ Razer Core X


ゲーミング界を賑わせているRazer社の外付けGPU。数々のゲーミングPCを送り出し、パフォーマンスが高いことでも知られています。PCパーツショップでは入荷してもすぐに売り切れてしまうほどです。2018/8/12時点での最安値は32,800円(税抜)ですが、入荷待ちの状態が続いています。ネットで購入するのは至難の業なので、PCパーツショップに購入しにいくのも手です。もちろんmac OSでも使えます。

 ✔ Thunderbolt3規格をサポート
 ✔ GPUレスモデル
 ✔ GPU最大消費電力:500W
 ✔ GPU最大サイズ:フルレングスまでをサポート(一般的なGPUは収まる)
 ✔ Windows 10 / mac OSをサポート
 ✔ グラボメーカー:NVIDIA / AMDをサポート
 ✔ USB Type-C PD充電 100Wまでサポート
 ✔ Thunderbolt3ケーブル同梱(40Gbps)
 ✔ 価格:32,400円前後

Razer Core X 公式サイト

☑ eGFX Breakaway Box


1986年にアメリカで創業したSonnet Technology社のGPUボックス。350W / 550W / 650Wの3モデルが用意されています。冷却性能と静音性には一定の好評があります。NVIDIA製のGPUを搭載しても、macOSで使える裏技が多数公開されているのも魅力の1つです。

 ✔ Thunderbolt3規格をサポート
 ✔ GPUレスモデル
 ✔ GPU最大消費電力:350W / 550W / 650W
 ✔ GPU最大サイズ:フルレングスまでをサポート(一般的なGPUは収まる)
 ✔ 対応GPUメーカー:NVIDIA / AMDをサポート
 ✔ Windows 10 / macOSをサポート

 ✔ USB 3.0×4ポート、有線LANギガポート(1000BASE-T)
 ✔ Thunderbolt3ケーブル同梱(40Gbps)
 ✔ 5年間の製品保証が付いている
 ✔ 価格: 45,000円前後

Sonnet Technology公式サイト

☑ AKiTiO Node


コスパが良い製品として徐々に人気になりつつある製品です。シンプルなデザインなので、机の上に置いても違和感はありません。インテリアを阻害しないデザインと言えるでしょう。400Wの電源を搭載しています。あまりにもハイエンドなモデルは搭載できませんが、GTX1060程度であれば問題なく動作させることができます。Windows 10に加えて、macOSもサポートしています。

 ✔ Thunderbolt3規格をサポート
 ✔ GPUレスモデル
 ✔ GPU最大消費電力:400W
 ✔ GPU最大サイズ:フルレングス(一般的なGPUが収まる)
 ✔ Windows 10 / mac OSをサポート
 ✔ 対応GPUメーカー:NVIDIA / AMDをサポート
 ✔ Thunderbolt3ケーブル同梱(40Gbps)

AkiTiO公式サイト

☑ ROG XG STATION 2


ASUSから発売されているROG XG STATION。ゲーミングデスクトップPCとも思わせるデザインが素敵です。LEDライトによるイルミネーション機能で鮮やかさを演出できます。圧倒的なビジュアル重視なため価格はお高め。600Wの電源を搭載しており、大抵のGPUなら搭載可能。USB 3.0ポートを4ポート、有線LANポート(1000BASE-T)を搭載しており、拡張性も十分。他のPCでの動作は保証されていないため注意が必要です。

 ✔ Thunderbolt3規格をサポート
 ✔ LEDライトイルミネーションで色鮮やか

 ✔ GPUレスモデル
 ✔ GPU最大消費電力:600W
 ✔ GPU最大サイズ:フルレングスまでをサポート(一般的なGPUは収まる)
 ✔ Windows 10をサポート
 ✔ 対応GPUメーカー:NVIDIA / AMDをサポート
 ✔ USB 3.0×4ポート、有線LANギガポート(1000BASE-T)
 ✔ Thunderbolt3ケーブル同梱(40Gbps)
 ✔ 価格: 68,000円前後

ASUS公式サイト

GPU付属モデル

GPUボックスに予め、GPU(NVIDIA or AMD)がセットされた状態で販売されています。GPUボックスとGPUの相性を考えずに購入できるため、初心者にオススメです。デメリットといては、物によっては値段が高い場合があります。また、純正GPUから交換ができない場合もあります。

☑ Blackmagic eGPU Pro [Radeon RX Vega 56 8GB]


Apple公式の外付けGPUボックスの最上位モデル。価格は149,8000円(税抜)。上部から見ると8角形のオシャレメッシュデザインがキレイです。形は縦型のミニタワーとなっており、省スペースでも設置可能となっています。上部と底部にスリットがあり、底部から空気を吸い、上部で熱を逃がします。煙突みたいな構造と言った方が分かりやすいかもしれません。Apple公式というだけあって、macOSをサポート正式サポートしています。GPUは「Radeon RX Vega 56 8GB」を内蔵しています。前モデルよりパフォーマンスが向上しているのが特徴です。
Radeon RX Vega 56は7万円前後で手に入るため、ボックスが8万円相当という計算になります。前モデルよりも割り高になっています…。macOSに公式に対応しており、デザインもベストですがコストパフォーマンスは落ちてしまいます。

 ✔ Thunderbolt3規格をサポート
 ✔ Apple公式外付けGPUの最上位モデル

 ✔ GPU内蔵モデル
 ✔ AMD Radeon RX Vega 56 8GB内蔵

 ✔ macOSのみサポート
 ✔ Thunderbolt3×2ポート、USB 3.0×4ポート
 ✔ USB Type-C PDによる給電をサポート(85Wまで)

 ✔ Thunderbolt3ケーブル同梱(40Gbps)
 ✔ 価格: 149,000円(税抜)

Blackmajic eGPU公式サイト

☑ Blackmagic eGPU [Redeon Pro580 8GB]


Apple公式の外付けGPUボックス。価格は89,800円(税抜)。上部から見ると8角形のオシャレメッシュデザインがキレイです。形は縦型のミニタワーとなっており、省スペースでも設置可能となっています。上部と底部にスリットがあり、底部から空気を吸い、上部で熱を逃がします。煙突みたいな構造と言った方が分かりやすいかもしれません。Apple公式というだけあって、macOSをサポート正式サポートしています。GPUは「Radeon Pro 580」を内蔵しています。Radeon Pro 580は3万円前後で手に入るため、ボックスが6万円相当という計算になります。macOSに公式に対応しており、デザインもベストですがお高めなのが気になります。

 ✔ Thunderbolt3規格をサポート
 ✔ Apple公式外付けGPUのエントリーモデル

 ✔ GPU内蔵モデル
 ✔ AMD Redeon Pro 580内蔵

 ✔ macOSのみサポート
 ✔ Thunderbolt3×2ポート、USB 3.0×4ポート
 ✔ USB Type-C PDによる給電をサポート(85Wまで)

 ✔ Thunderbolt3ケーブル同梱(40Gbps)
 ✔ 価格: 89,800円(税抜)

Blackmajic eGPU公式サイト

☑ AORUS GV-N1080IXEB-8GD [GTX1080 8GB]


PCパーツでお馴染みのGIGABYTE製の外付けGPUボックスです。NVIDIA GTX1080(8GB)を内蔵しています。GPUも製造しているメーカーなだけあって、パフォーマンスや相性も抜群。GPUボックスの長さが約22cmの省スペース設計に仕上がっています。省スペースゆえにフルレングス(通常サイズ)のGPUとの交換は不可。価格は96,800円(税抜)。NVIDIA GTX1080だけでも7万円前後するため、コストパフォーマンスは非常に高い製品だと思います。

 ✔  Thunderbolt3規格をサポート
 ✔ GPU内蔵モデル
 ✔ NVIDIA GTX1080 8GB内蔵

 ✔ Windows 10のみサポート
 ✔ RGB fusionで1670万色のイルミネーションをサポート

 ✔ USB 3.0×4ポート(1ポートはQuick Chargeをサポート)
 ✔ USB Type-C PDによる給電をサポート(100Wまで)

 ✔ Thunderbolt3ケーブル同梱(40Gbps)
 ✔ 価格: 96,800円(税抜)

GIGABYTE公式サイト

☑ AORUSシリーズは NVIDIA GTX1070 [8GB]・RX 580 [8GB]を搭載したモデルもある!


先ほどはGTX1080を搭載したモデルでしたが、GTX1070やGTX1060を搭載したモデルも存在します。また、RX580(8GB)を搭載したモデルでは「macOS」をサポートします!基本的な構成は同じです。

 ◎ AORUS GV-N1070IXEB-8GD [8GB] [GTX1070 8GBを搭載]

   ✔  Thunderbolt3規格をサポート
   ✔ GPU内蔵モデル
   ✔ NVIDIA GTX1070 8GB内蔵

   ✔ Windows 10のみサポート
   ✔ RGB fusionで1670万色のイルミネーションをサポート

   ✔ USB 3.0×4ポート(1ポートはQuick Chargeをサポート)
   ✔ USB Type-C PDによる給電をサポート(100Wまで)

   ✔ Thunderbolt3ケーブル同梱(40Gbps)
   ✔ 価格: 90,000円前後(税抜)

  

   GIGABYTE 公式サイト

 ◎ AORUS GV-RX580IXEB-8GD [8GB] [RX580 8GBを搭載]

   ✔  Thunderbolt3規格をサポート
   ✔ GPU内蔵モデル
   ✔ NVIDIA GTX1070 8GB内蔵

   ✔ Windows 10 / macOSをサポート
   ✔ RGB fusionで1670万色のイルミネーションをサポート

   ✔ USB 3.0×4ポート(1ポートはQuick Chargeをサポート)
   ✔ USB Type-C PDによる給電をサポート(100Wまで)

   ✔ Thunderbolt3ケーブル同梱(40Gbps)
   ✔ 価格: 90,000円前後(税抜)

  

   GIGABYTE 公式サイト

☑ eGFX Breakaway Puck Radeon RX 570 [Radeon RX 570]


Sonnet Technology社のGPU内蔵モデルになります。本体サイズが15cm(幅)×13cm(奥)×5cm(高)の超コンパクトモデルとなります。一言で表すとNUCサイズです。コンパクトサイズなので、持ち運びも容易にできます。Radeon RX 570を内蔵しており、macOSもサポートしています。

 ✔ Thunderbolt3規格をサポート
 ✔ GPU内蔵モデル
 ✔ AMD Redeon RX 570内蔵

 ✔ Windows 10 / macOSのみサポート
 ✔ USB Type-C PDによる給電をサポート(45Wまで)

 ✔ Thunderbolt3ケーブル同梱(40Gbps)
 ✔ 価格: 92,700円(税抜)

Sonnet Technology 公式サイト

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