2020年4月8日に正式商用サービスを開始した第4のモバイル通信キャリア「楽天モバイル(UN-LIMIT)」を契約。先着300万人限定で1人・1回線・1年間基本通信使用料が無料になるキャンペーンを実施。2019年にY!mobileで購入した「Xperia 8」で楽天モバイルが利用できるか試してみました。

楽天モバイル周波数は1.7GHz(B3)!auローミングエリアは800MHz(B18)

2020年4月8日に楽天モバイルが第4キャリアとして自社回線によるモバイル通信サービスの提供を開始しました。事前に申し込んだ先着300万人を対象に月額2,980円の通信料金が無料となるキャンペーンを実施。無事に先着300万人の枠に入り、楽天モバイルのSIMカードを入手しました。

 

楽天モバイルの通信プランは1つのみとなっており、月額2,980円で楽天モバイルサービスエリア内が無制限で通信できます。俗に言うUNLIMITED。ただし、現時点での楽天モバイルサービスエリアは東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、愛知県、大阪府、京都府、兵庫県などの一部エリアのみ。

 

楽天モバイル周波数は1.7GHz(B3)。ドコモやKDDI等は複数の周波数を持っていますが、楽天モバイルは1.7GHzのみでサービスを提供することとなります。屋外では比較的繋がると思いますが、周波数が低くは無いので屋内ではあまり繋がらないと思います。

 

楽天モバイルが繋がらない屋内、楽天モバイルサービスエリア外では、パートナーのau(KDDI)の電波が提供されます。auローミングエリアでは基本的に800MHz(B18)の電波に繋がるようです。

 

 

Y!mobile版 Xperia 8の周波数で1.7GHz(B3)は掴める

Y!mobile版 Xperia 8の対応周波数は下記の通りです。

規格 周波数 Band 楽天モバイル
FDD-LTE 2.1GHz 1
1.7GHz 3
1.7GHz 4
2.1GHz 4
900MHz 8
700MHz 12
700MHz 17
TDD-LTE
(AXGP含む)
2.5GHz 38
2.5GHz 41

 

Y!mobile版 Xperia 8は楽天モバイルの1.7GHz(B3)をサポートしています。auの800MHz(B18)はサポートしていないので注意が必要です。

 

Y!mobile版 Xperia 8に楽天モバイルSIMカードを刺して運用する場合、楽天モバイルの1.7GHzしか掴みません。楽天モバイルサービスエリア外では、au 800MHz(B18)を掴めないため「圏外」となります。

 

 

 

 

Xperia 8 のSIMロック解除を行う

一部制約がありますが、Y!mobile版 Xperia 8で楽天モバイルを利用できることが判明したため、楽天モバイルがどれくらい使えるか検証してみようと思います。

 

まず、Y!mobileで購入したXperia 8はSIMロックが掛かっているので解除する必要があります。SIMロック解除には、端末のIMEI番号が必要となります。

 

Y!mobile公式サイトでSIMロックを解除します。SIMロックを解除するには条件のいずれか1つを満たしておく必要があります。

SIMロック解除条件
1.一括で端末を購入していること
2.分割払いで端末を購入してから101日経過していること
3.下記条件のいずれか1つでも満たしていること
 ・端末代金の分割支払金/割賦金を完済していること
 ・利用料金をクレジットカードで支払っていること
 ・2017年12月1日以降にSIMロック解除を申し込み、前回の解除申し込みから100日以上経過していること

 

SIMロック解除料金ですが、WEB上のMy Y!mobileで手続きすると0円です。製品購入翌日以降にワイモバイルショップでSIMロックを解除する場合は3,000円(税抜)の手数料が必要なので、なるべくWEB上での手続きをオススメします。

 

 

 

APN設定しないと楽天モバイル電波は掴めない

楽天モバイルのSIMカードを台紙から取ります。SIMカードはnanoSIM/microSIM/標準SIMの3種類から選ぶことができます。

 

 

 

Xperia 8はnanoSIMなので、最も小さなnanoSIMに取り外します。

 

 

 

楽天モバイルSIMカードを刺します。SIMロック解除後は「SIMロック解除コード」の入力を求められるので、Y!mobileでSIMロック解除手続きした際に入手したSIMロック解除コードを入力します。

 

スマホによってはAPN設定不要で楽天モバイルに繋がりますが、Y!mobile版 Xperia 8ではAPN設定必須となります。

設定 → ネットワークとインターネット → モバイルネットワーク → 詳細設定 → アクセスポイント名にアクセスします。

 

 

 

画面右上の[+]をタップして、下記APN情報を入力します。その後、画面右上の[︙]をタップして[保存]します。保存後は先ほど設定したAPNを有効にします。その後、再起動すると楽天モバイルで通信が始まります。

APN設定
・名前:Rakuten Mobile(何でもいいです)
・APN:rakuten.jp
・APNプロトコル:IPv4/IPv6
・APNローミングプロトコル:IPv4/IPv6

 

 

 

1.7GHz(B3)を掴める!速度はボチボチ

なお、東京都内の23区内の自宅マンション屋内の窓から離れている場所でも無事に楽天モバイルの電波を掴んでいます。今掴んでいる電波が「楽天モバイル」なのか「au」なのかは楽天モバイルから提供されている、my楽天モバイルアプリから確認することができます。Net Monitorから確認するとL1800と表示されています。auローミングエリアだとL800と表示されます。

 

 

 

楽天モバイルの速度は下り50.9Mbps/上り21.8Mbpsとなっています。日曜日の18時頃に測定した速度ということを考慮すると、優秀な方だと思います。大手3キャリアと違い、CAが無く、1.7GHzの周波数のみで、このレベルの速度が出れば上出来です。会社のVDIに楽天モバイル経由で接続したところ、問題なく利用できました。在宅勤務で回線に困っている方には丁度いいかもしれません。

コロナウイルスの外出自粛要請が解除後に、東京23区内のサービスエリアがどこまで整備されているか試してみたいと思います。

 

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